塾講師の正社員・バイト、これからの働き方改革

正社員・バイト問わず、これから働き方がどのように変わるのでしょうか。

これから「塾講師」の仕事を考えている方にご紹介したいのが、「働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる（出版社 : PHP研究所）」です。

• 働き方1.0
  年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
• 働き方2.0
  成果主義に基づいたグローバルスタンダード
• 働き方3.0
  プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
• 働き方4.0
  フリーエージェント（ギグエコノミー）
• 働き方5.0
  機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア

「働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる（出版社 : PHP研究所）」

安倍政権が進めてきた「働き方改革」。
内容は、強引に働き方1.0を2.0にアップするものと言われています。

しかし、日本が働き方2.0を実現したとしても、世界の潮流に追いつけない状況です。最先端の働き方は、3.0から4.0へ変わりつつあるからです。

中国やインドなどを中心とした急速な経済発展（グローバル化）、さらに、テクノロジーの驚異的な性能向上…日本は完全に周回遅れという状況です。

塾講師を起点に、いかに未来世界を生き抜くか、その可能性を挙げていきます。

◆塾講師は働き方2.0

塾講師は、生徒のやる気を引き出し、成績を上げる仕事です。良い結果が出れば、自然と地域の口コミが増え、生徒増につながります。

学習塾経営は、良い結果を積み上げ、収益を安定化させるストック型ビジネスです。

「良い結果＝信用」を生み出せる人材は「人財」であり、時給はもちろん、担当する授業も増えていきます。

つまり、そもそも塾講師は「働き方2.0（成果主義）」の要素が強い職種ということです。

塾講師バイトであれば、働き方2.0をとりあえず経験しておく、という意味だけでも貴重な経験になります。

◆塾講師、これからの生き抜き方

塾講師に限ったことではありませんが、組織や人間関係の煩わしさから離れ、「仕事の腕」を磨いて食っていくことが重要です。

・人生100年時代を見据える
・40代から生涯現役を掲げる
・やりたい仕事を楽しみ、社会に役立つ
・年金に頼らずお金を得る

「働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる（出版社 : PHP研究所）」で提案されている、「未来志向な幸福のライフスタイル」は塾講師でも可能です。

塾講師の事例としては、たとえば地域に貢献しながら、長く働ける仕事として、自ら学習塾を開業するなどです。

家庭教師や塾講師バイトなど、バイトでも若い頃に経験した仕事は、人生の「道しるべ」になる場合があるのです。

◆塾講師で、働き方5.0を超える

ここで、「働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア」を考えます。

機械がすべての仕事を行なうということは、塾業界ではAI（人工知能）搭載の学習システムが学習指導を行う世界と言えます。

「機械→人間」または「人間→機械」

確かに、このような指示・対話で便利な学習環境ができるかもしれません。

しかし、機械化が進む一方で、

血の通った人間同士だからこそ伝わる教育

は強調されてきます。絶対的に、物理的に「機械」と「人間」は異なるからです。

つまり、これから塾講師を通じて発展させたいスキルの一つは、「人間相手だから価値がある」「相手の心に寄り添うコミュニケーションスキル」です。

これを身に付ければ、「機械を超える能力」を獲得したことになります。

◆塾講師からの覚醒

正社員・バイト問わず、これからは会社を利用し、自己ブランディングを日々積み重ねることが重要です。

働き方4.0では、「フリーエージェント」が紹介されていますが、塾講師の経験やスキルを拡張させて「やる気を引き出すコンサルタント」「セミナー講師」になることも可能です。

• 昼間は大人相手のセミナー講師
• 夜間は子供相手の塾講師

実際、塾講師から独立して社会人研修の講師になった知人が身近にいます。

集中力アップや結果が出る学習法、生徒募集ノウハウを売りにするなど、塾講師時代に培ったノウハウを基盤に仕事をしています。

働き方1.0から5.0まで、これからはもっと8.0とか言うのかもしれませんが、要は「自分がやりたいこと」「役に立つこと」「意味があること」を軸に、「生活できる稼ぎを得ること」が重要です。

塾講師は子供相手の仕事ですが、本質は「ヒトの心に触れるサービス」だということです。

これから塾講師をやろうと思う方は、「血の通ったサービス」を忘れずに、これからの「働き方」を考えてみてください。

あなたの未来設計がはっきりしてきます。