教員を目指す学生向け-メリット6選

教員を目指す学生向け:塾講師バイトのメリット

今回は「教員を目指して知識&スキルを高めつつ、お金も効率的に稼ぎたい!」という方へ塾講師バイトのメリットを紹介します。

ズバリ!教員を目指す学生にとって、塾講師バイトは「メリットの宝庫」と言えます。

生徒とのコミュニケーションの取り方や、わかりにくい分野の指導方法など、具体的で且つ実績的なスキルが身につくからです。

「社会経験」という意味でも大きな意義があります。

教員を目指す学生向け ~塾講師バイトのメリット6選

  • 授業計画書を作成できるようになる
  • 大勢の生徒の前で緊張せずに話せるようになる
  • 教育実習の時よりも生徒の本音に触れられる
  • 生徒とのコミュニケーションの取り方を学べる
  • 生徒が理解し難い分野がわかり、且つ指導方法を学べる
  • バイトのシフトは融通がききやすく、お金を稼ぎやすい



授業計画書を作成できるようになる

教育実習では、授業前に学習指導案・授業計画書の作成が求められます。

学習指導案では、授業目的や授業の流れ、タイムスケジュール等を立てますが、慣れるまでは難しく、かなり時間がかかってしまいます。

なんでも「時短」の時代です。

教員になる前に塾業界のノウハウを手に入れ、将来、学習指導案・授業計画書を短い時間で作成できるようになりましょう。

塾講師バイトを経験すると、次のような効果が期待できます。

授業計画

学習塾の運営ノウハウを学び、授業計画をスムーズに作成できるようになる。

授業調整

学習塾の指導ノウハウを学ぶことで、緩急をつけて授業を進行でき、計画を調整できるようになる。

 

大勢の生徒の前で緊張せずに話せるようになる

教育実習の段階では、「度胸がないと大勢の生徒たちの前に立って授業することができない」と考えてしまうかもしれません。

問題ありません、大丈夫です。「度胸」は経験でカバーできます。

塾講師バイトを経験すると、次のような効果が期待できます。

人前で話すこと

人前で話すことに抵抗を感じなくなる。

経験を積むことで落ち着いて話したり、笑いを誘うような話し方までできるようになる(余裕が出てくる)。

※集団授業形式のバイトを選ぶとより効率的です。

緊張せずに話すこと

話すことに無意味な緊張を伴わず、苦手意識が減る。

生徒の表情を見ながら授業展開を工夫するなど、臨機応変に対応できるようになる。




教育実習の時よりも、生徒の本音に触れられる

教育実習は「学校」という組織の枠内での取り組みです。良い意味で、生徒たちは教育実習生といえども「先生」として接してきます。

逆に言えば、学校外での生徒の考え方、気持ちを知ることは難しいと言えます。

一方、塾講師バイトを経験すると、次のような効果を期待できます。

生徒との会話

塾講師は学校の先生ではないから、学校の話題を通じて生徒の本音を聞くことができる。

学校の見られ方

生徒の本音から「学校像」が見えてくる。学校という組織を外から感じることができ、地域に根差した学校教育を考える上で貴重な経験値となる。

 

生徒とのコミュニケーションの取り方を学べる

塾講師は生徒から学校の話題や悩み、今流行っているアニメやドラマまで、幅広い範囲でコミュニケーションをとることで、生徒との距離感を大切にします。

学習塾はサービス業なので、「生徒」「保護者」との信頼関係を高めるプロの集団です。

共感すべき点は大いに賛同し、やや偏った考え方の生徒には、会話の中で上手に生徒を諭すことができます。

塾講師バイトを経験しておくと、幅広い話題の中から「心の通った言葉のキャッチボール」をいかに生み出すのか、そのノウハウを学ぶことができます。

 

生徒が理解し難い分野がわかり、且つ指導方法を学べる

学習塾の主な使命は、生徒の「学力アップ」「成績アップj「志望校合格」です。

つまり、生徒が理解し難い分野について、教科ごとに具体的な指導方法・解決ノウハウを蓄積しています。

学校は、集団行動を通じて子どもに「社会通念」を教える場所で、勉強だけを教えるわけではありません。

教科指導ノウハウという点では、塾講師の方がマニアックで、且つ専門的な面があります。

いずれにしても、教務系の情報やノウハウが手に入れば、教員になって必ず有益な価値を生みます。




バイトのシフトは融通がききやすく、お金を稼ぎやすい

教職課程を履修中、「授業で忙しくて、まとまった時間を持てない」という声を聞きます。そんな人には塾講師バイトがピッタリです。

学習塾によりますが、塾講師バイトは1日1コマ~でも受け入れてもらえることがあるからです。

他業種のバイトと比べると、塾講師はシフトの融通がききやすい傾向があります。

さらに、塾講師バイトは時給が高めです。教職課程で忙しくてもお金は必要ですから、効率的に働ける塾講師バイトは魅力的と言えるでしょう。

 

まとめ

教員を目指す学生へ塾講師バイトをオススメしてきましたが、実は「教員志望の学生は塾で働くべきではない」という考え方もあります。

理由は学校は「人としての一般常識を身につけてもらう」場所であり、(基本的に)「学力のみ」を追求する学習塾とは根本的に考え方が異なるから、というものです。

学校と塾で分けて「教育」を分けて考える場合は、「売れる先生」をテーマに考えてみてください。

「売れる先生=生徒から好かれる先生」です。人としての一般常識を身につけてさせる指導もできれば、学力アップに向けて勉強を楽しく取り組ませる指導もできる先生。

生徒から好かれるためには、勉強の話だけではダメです。子どもの興味・関心・悩みをしっかり聞き出す必要もあります。

結局は、教員を目指すあなたの「教育観」次第ですが、参考までに千葉県の「木更津市立富来田中学校の学校教育目標」を引用しておきます。

塾講師バイトで学べる要素がたくさんあることに気づくかもしれません。

Ⅰ 教師像
(1) 生徒、保護者・地域から信頼される教師
(2) 生徒の心に寄り添い、率先垂範できる教師
(3) 向上心を持って指導にあたることができる教師
Ⅱ 具体的な行動目標
(1) 生徒とのふれあいを大切にできる教師
(コミュニケーションの確立-言葉(会話)・行動・時間を共有する)
(2) 思いやりを持って生徒の心に寄り添い受容的に接することと毅然とした態度で接することのできるバランス感覚を大切にできる教師
(3) 地域・家庭・保護者からの声に耳を傾け、信頼される教師
(4) 言葉で指示するだけでなく、教師自らが生徒と共に活動し、汗を流し、率先垂範できる教師
(5) 健康・安全に配慮し、生徒が安心して生活できるように環境を整え、命の大切さについて指導できる教師

◆塾講師バイトをはじめるには

まずは情報収集からです。

地域の求人情報誌で塾を探してもよいですが、バイトの求人募集サイト で検索するのが早くて便利です(※「塾講師」と検索すると多数の求人情報が表示されます)。

時給、勤務地、指導教科などの条件を確認し、フォームで申し込めば完了です。後日、人事担当者から返信があります。勇気を持って、面接にチャレンジしてみてください!